出版コンサルタントや出版プロデューサーの実態
出版を目指そうと思った場合、ネットで調べると必ず出てくるのが、出版プロデューサーや出版コンサルタント。
他にも、出版コーディネーターに出版コンシェルジュ、出版アドバイザー、出版オーガナイザー、出版コーチ、出版請負人、ブックコンサルタント、出版演出家…と、いろいろな肩書で似たようなお仕事をされているような人たちもいっぱいいらっしゃいます。
でも、その実態はというと、あなたと出版社との橋渡しをするのがメインです。
つまり、出版ブローカーといったところではないでしょうか。
中には、本当にひどい人もいらっしゃいますので、この記事では、ヘンな人に騙されずに、ちゃんと出版できるように、そういう人たちの実態について紹介していきます。
誰でも簡単に出版できますよ~
よく、「誰でも出版できますよ」といってセミナーに集客する出版プロデューサがいらっしゃいます。
よく、「あなたでも簡単に出版できますよ」といって出版社を紹介される方がいらっしゃいます。
よく、「私でも出版できますか?」と聞いてくる読者さんがいらっしゃいます。
では、本当に誰でも出版はできるのでしょうか?
私はセミナーでも、「出版は誰にでもできます」と言っています。
ブログから質問をいただいても、「あなたでも出版できますよ~」と答えます。
だって、本当に出版は誰にでもできますから…、条件さえクリアできればですけど。
条件といっても“原稿を書けること”と“本が売れること”だけです。
いたってシンプル。
なのに、ほとんどの方が、この条件をクリアできないでいます。
ただ、最近、この条件を隠して、ただ「誰でも簡単に出版できますよ~」と言っている人が増えてきました。
出版プロデューサーが玉石混交いらっしゃいますので、より低価格で、より実践的ぽい方向性で打ち出さないと集客が厳しいんだと思います。
それでも、責任もって出版社に売り込んで、本ができるまでを面倒見るなら構わないのですが、ほとんどの方がセミナーのみ、もしくは知ってる編集者を紹介する程度で、それ以降のサポートは何もしない方が多いです。
ま、そういう出版プロデューサーにしてみれば、それが精一杯なので、仕方ないですよね。
ただ、そうなると、その後、弊社のような会社にたどり着いて、出版業界の真実を知って驚愕することになります。
著者さんが誰かを紹介する場合も一緒です。
実際に簡単に感じたのかもしれないし、大変だったことを忘れてしまったのかもしれません。
はたまた、余裕を見せることでブランディングをされているのかもしれません。
ただ、いずれにしても、本を書きたい人をその気にさせるだけさせて、連れてくるのは勘弁してもらいたいものです。
実際、紹介を受けて、お会いして、温度差を感じることもしばしば…。
まだ本人が本を出版したくてしょうがないというのであれば、会ってから誤解を解くことができますが、そもそもそれほど本を出版したいわけでもないのに、紹介者に乗せられて連れてこられる方は、お互いにちんぷんかんぷんで、頭の上に“?”が10個ぐらい並びます。
最近、本当に出版プロデューサーがらみのトラブルが多いです。
すでに出入り禁止の出版社がある出版プロデューサーさんもいらっしゃいますが、ここのところ、その出版プロデューサーと知り合いの出版プロデューサーや関わったフリーの編集者、一度でもその出版プロデューサーに企画を売り込んでもらった著者さんまで出入り禁止になっているケースを知りました。
本当に迷惑な話しです。
皆さんも気をつけてくださいね。
でも、常識的に考えたら、そんなに甘いわけないことは分かりますよね。
だって、出版社が300万円ちかくの投資をするんですから…。
騙される方にも責任があるとは言いませんが、そういう出版プロデューサーに関わることで、結果的に大きく遠回りすることになる場合もあるようなので。
書籍出版コンサルティングの肝
世の中には、たくさんの出版コンサルタントや出版プロデューサーが存在しております。
もちろん、私もその中の一人です。
しかし、ここのところ、詐欺師に近いやり方をされている方が非常に多いように思います。
ほとんど、自分の人脈の切り売りとブローカーが仕事です。
ひどい場合、自分が本を出したというだけで、売り込む先が自分の本を出した1社だけということも多々あります。
出版コンサルティングの肝は、間違いなく出版実現率です。
営業力と言ってもいいかもしれません。
いずれにしても、結果的に出版できなければ、意味がありませんからね。
出版実現率だけは確認するようにしましょう。
チェックポイントは、出版した冊数と著者(著者の力か企画の力かを確認)、出版が決まった出版社の数です。
弊社が行っているコンサルティングでは、こちらからさせてもらったアドバイスを忠実に守って、実行してもらえれば、かなりの確度で出版を実現できます。
弊社の場合は、この出版実現率が自慢です。
ただ、そうはいっても、企画を通せば良いというわけではありません。
その手前には、何の本を出版するのかを、著者と一緒に考えます。
本は出せばいいというわけではなく、出した後のことも見据えなくてはいけませんし、著者のなかにあるいろいろな引き出しから商品価値のある情報を見いだしたり、研ぎすましたりもしなくてはなりません。
売り込む場合でも、ただ売り込んで企画を通すだけではなく、ときには出版社への説得や交渉も行います。
これは、確固たる出版社との信頼関係がなければ、誰にでもできることではありません。
そして、出版が決まったら職務が終了してしまう出版コンサルタントや出版プロデューサーは多いですが、弊社では執筆時のサポートや編集協力、進行管理もさせていただいております。
執筆作業を一人寂しく、心細い中で行う必要はありません。
これは、著者に対するサポートという意味だけではなく、出版社に売り込んだ責任として、しっかりと関わらせていただきます。
本が出た後もアマゾンキャンペーンの指導、キャンペーン後の販売戦略やパブリシティ、ビジネスへの展開なども豊富な経験を元にアドバイスさせていただきます。
最後は、必ず、著書をつまみに打ち上げです(笑)
このように、企画を通すだけではなく、通った後、執筆中、発売後…とトータルでサポートさせていただきます。
たぶん、このように網羅的にサポートできる出版コンサルタントや出版プロデューサーはそうはいらっしゃいません。
この出版実現率とトータルサポートは、他者にはマネのできない弊社の優位性です。
出版コンサルタントや出版プロデューサー選びの注意点
最近、出版プロデューサー、出版コンサルタント、出版コーディネーターに出版コンシェルジュ、出版アドバイザー、出版オーガナイザー、出版コーチ、出版請負人、ブックコンサルタント、出版演出家…などなど、いろいろな肩書きを名乗る人が増えています。
ほぼ、同じ職務内容だと思いますが…。
先日、私があるブログの運営者に「出版しませんか?」という旨のメールをお送りしたのですが、「自費出版ですか? 情報商材ですか? どちらも興味ありません」という返信が届きました。
もちろん、ちゃんとした商業出版のオファーで、企画も通っていて、あとは書き手を探していたという状態だったので、ご了解をいただいた瞬間に著者になることが決定だったんですけどね。
こういう返信がいただけるというのは、何とも世知辛い世の中になってしまったものです。
確かに詐欺的手法で著者にアプローチする自費出版会社や、出版と言いながら契約したら情報商材だった話しなどを、よく聞きます。
インターネットの普及で商業出版へのチャンスだけではなく、それ以外の悪徳会社からの魔の手に晒されるリスクも増えてきたように思います。
ただ、今回は、そういう出版を語った商業出版以外の業者の話ではなく、実際に雨後の筍のように増え続けている出版コンサルタントや出版プロデューサーなどの職種の方々から優秀な方を見分けるポイントをお話しします。
ポイントは大きく分けて3つです。
○その出版コンサルタントや出版プロデューサーの経験、実績
(点数、出版社、著者、代表作、得意ジャンル)
○その出版コンサルタントや出版プロデューサーのキャッシュポイント
(サービス内容と報酬、支払い条件、メインのキャッシュポイント)
○その出版コンサルタントや出版プロデューサーの職務範囲
(企画書チェック、出版社への売り込み、執筆時のフォロー、販促のサポートなど)
あまり具体的に書いてしまいますと、個人攻撃に成りかねないので、このくらいにしておきますが、とにかく、これらをよく検討したうえで、お願いするようにしましょう。
それでも、最終的には会って、その人の成りと佇まいなどで最終判断することをオススメします。
出版コンサルタントや出版プロデューサーは編集ができません
世の中にはたくさんの出版コンサルタントや出版プロデューサーを名乗る方がいらっしゃいます。
他にも、出版コンシェルジュ、出版コーディネーター、出版アドバイザー、出版エージェント、商業出版の専門家、出版請負人、著者・作家支援オーガナイザー、出版演出家、ブックコンサルタント、出版コーチといった肩書で活動している人も…。
ただ、一般的にこれら出版コンサルタントや出版プロデューサーの類の肩書は、出版希望者と出版社とを仲介するのがお仕事です。
つまり、仲介して、採用されれば、彼らのお仕事は終了となります。
しかし、著者にとって本当に大変なのはその先です。
原稿の書き方、行き詰った時のアドバイス、原稿のクオリティチェック、出版社との段取りや役割分担、スケジュール管理、販売後のプロモーション…などなど、慣れない仕事の連続で、不安になったり、心細くなったりの連続です。
そこで仲介してくれた出版コンサルタントや出版プロデューサーの類の方々を頼ろうにも、彼らの職務は終了しているので、そういった諸問題には自分自身で乗り越えなくてはならないのです。
本来なら、そこまでキッチリとサポートするべきだと思いますし、そうすることで回避できるトラブルはたくさんあります。
しかし、残念ながら、現状で出版コンサルタントや出版プロデューサーの類を名乗っている方々の多くは編集ができません。
理由は簡単。
そもそも出版コンサルタントや出版プロデューサーの類を名乗っている方々は、出版業界の人間ではなく、著者さんであったり、出版社に出入りをしている業者さん、よくて出版社の営業部や雑誌編集部にいたという人たちがほとんどなので、当たり前の話しかもしれませんね(雑誌編集部の編集作業と書籍編集部の編集作業は全く違うので、書籍の編集ができるとは言えません)。
実際にトラブルが発生してから、私のところに相談に来られる人もけっこういらっしゃいますが、話の途中からサポートするというのはなかなか難しいものがあります。
まだ業界には弊社のような編集のできる出版コンサルタントや出版プロデューサーの類の存在というのは少ないのですが、出版プロデューサーを決める時には、その人が編集者としてサポートまでしてくれるのかどうかは、確認した方が良いと思います。