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ビジネスが加速する出版

出版するとビジネスが加速します!

ブランディングでき、集客になります!

名刺代わりに一冊は出版しましょう!

 

などと、よく言われておりますが、本当に出版するとそんな夢みたいなことが起こるのでしょうか?

 

今までたくさんの著者さんの出版に携わった経験と私のまわりの著者さんたちの動向から、実際のところはどうなのかを書いてみたいと思います。

 

出版はビジネスにどれくらい役立つのか?

よく、「出版すると本当にビジネスが加速するんですか?」と聞かれることがあります。

確かに出版すると、良いことはたくさんあります。

ただし、同じくらい、危険なこともたくさんあるのです。

まずは、出版することのメリットとデメリットを紹介します。

 

出版することのメリット

今まで届かない人にリーチできる

今までの営業活動ではリーチできなかったチャンネルで営業活動をすることができます。

本の内容がフィルターになって集客できる

本の内容を読んで共感し、信頼した人しか問い合わせをしてきません。つまり、問い合わせがあった時点で顧客教育が済んだ状態ということになります。

顧問料、講演料などのギャランティが倍増

著書がある講師と著書がない講師とでは、主催者が格が違うと判断しギャランティが変わります。もちろん、当日の扱いも…。

会社信用度がアップする

本という公的なものを出している会社ということで、信用度が向上します。

商談を優位に進めることができる

著書があるので、先生という立ち位置で話しを進めることができるので、商談を優位に展開することができます。

雑誌やラジオ、テレビなどに取材される

雑誌やラジオ、テレビといったスポンサーがいるメディアは扱う人の与信調査をしなければなりませんが、本を出していれば、それだけで与信調査の手間を軽減できます。

同業他者に圧倒的な差をつけられる

本を出している業者と本を出していない業者を比較する場合、どっちが安心ですか? どっちが実力がありそうですか? それが答えです。

 

出版することのデメリット

レビューが荒れる

出版すると、公人に近い存在になります。Amazonのレビューや2ch、ブログ、ソーシャルメディアでいろいろ書かれることもありますが、何も文句を言うことができないということです。

逆ブランディング、ブランディングの固定

本の内容や本の出来で判断されるため、下手な本を出版してしまうと逆ブランディングになることがあります。また、その本が売れると、その内容でブランドが固定されてしまい、身動きしづらくなります。

トレンドの便乗、出版の乱発

流行りに便乗して出版すると、息の短い著者になってしまい、結果的にいい評価にならないことが多いです。また、出版社に言われるがままに立て続けに出版してしまうと、インプットとアウトプットのバランスを崩し、どんどん薄っぺらい本になっていき、ファン離れが起こります。

背伸びすると実力がばれる

最終的にビジネスにつなげるのであれば、会って話すこともありますし、仕事で成果を出さなくてはならなくなります。本は机上論でも出版することはできなくはありませんが、一緒に仕事をした瞬間にバレてしまいます。

思った以上に手間と時間を取られる

本ができ上がるまでの工程は、あなたが思っているよりも大変な作業です。急な対応を求められることもしばしば。なので、思いの外、手間や時間を取られてしまいますので、余裕をもって挑むようにしてください。

業界の常識が多く振り回される

出版業界は閉鎖的な上に、隠語が多い業界です。なので、ちょっとでも知ったかぶりをしてしまうと大変な目にあうこともしばしば。分からないことは分からないと聞くようにしてください。

スケジュールが出版社主導で決められる

原稿の締め切りや本の発売日など、ほぼすべてのスケジュールは出版社の都合で決められてしまいます。なので、販促の準備などを前もって用意をしておくと大変なことになる場合もありますので、注意しましょう。

 

本当に出版でビジネスを加速させることは可能なのか?

メリットとデメリットの話しをすると、次のようなことを心配される人が多いです。

  • 出版すれば、仕事の問い合わせが自動的に増えますか?
  • 出版すれば有名になれる、すごいと思われますか?
  • どんどん本を出せば印税で儲かりますか?
  • 出版すると講演・セミナーの集客が楽になれますか?

この質問の答えは、「知らんがな!」です。

 

言ってしまえば、集客が増える場合もあるし、増えない場合もあります。

凄いと思われることもあるし、思われないこともあります。

儲かることもあるし、儲からないこともあります。

集客が楽になることもあれば、楽にならないこともあるということです。

 

よく出版さえすれば、その先にはバラ色の世界が待っているような感覚をお持ちの人がいらっしゃいますが、そんなに甘い世界ではありません。

何も考えずにただ単に出版したところで、そのような効果を得られることはないということです。

 

では、出版した本で狙った効果を得るためにはどうすればいいのかというと、しっかりと事前に戦略を立てて、その効果を得られる企画で出版しなければ、何のために出版したのか分からなくなってしまいます。

重要なのは、出版することを目的にするのではなく、出版した先に何を見越すのかということです。

そこまで考えて出版しなければ、出版で狙った効果を得ることはできないでしょう。

 

出版してビジネスを加速させるためには?

ただ、出版した先を見越して出版することは大切なことですが、実はそれだけでは足りません。

出版してビジネスを加速させるためには、もうひと押し、ビジネスを加速させる推進力が必要になります。

 

では、その出版した本でビジネスを加速させる推進力を得るためには何が必要なのでしょうか?

 

出版した本でビジネスを加速させるのに必要なこと

実は、出版することの効果として確実にいえるのは、出版することで発する言葉に重みが増すということです。

説得力が増すというか、影響力が増すというか…出版の効果として“信用度”が増すといういうことがいえるのではないでしょうか?

下手に信用度が増すので、なんとなくビジネスが加速しているような錯覚に陥りますが、現実はなんの成果にもつながっていないというのが現実だったりします。

 

残念なことですが、信用度が増しても、実は、ビジネスは加速しません。

ビジネスを加速させる推進力を得るためには、信用ではなく“信頼度”を向上させる必要があります。

だって、わざわざ著者に連絡をして、何かを依頼するわけですからね。

本を出版したというだけではなく、その本を通じてそれなりの何かがなければ、そこまでする気にはならないということです。

 

出版した本で信頼度を向上させるためには

では、この信頼度を向上させるために何をすればいいのかというと、本を読んだ読者が、本の内容によって自分の悩みを解消し、一定以上の成果を出し、満足度を与えるということになります。

もっと言えば、本に書かれているノウハウだけではなく、著者のスタンスであったり、考え方、こだわり、想い…そういうことも本で伝えて、読者が共感しなければ、わざわざ著者に連絡することもないでしょう。

 

そこまでして、やっとその本の著者を信頼するのです。

 

よく出版すればビジネスが加速すると言っている詐欺的出版プロデューサーがいらっしゃいますが、たんに本を出しただけではビジネスが加速するはずもなく、ここまでちゃんとやって、はじめてビジネスが加速する出版ができると思ってください。

単に戦略を立てて企画を考えるだけではなく、最終的にビジネスを加速させる推進力として、信頼度を向上させるような出版をするように意識してきましょう。

 

 

自費出版ではビジネスは加速しない

突然、ある投資情報の会社が弊社に連絡をしてきました。

別に本業に関係があるわけではなく、たんに社長に向けた営業です。

ただ、商売柄、投資系の情報には飢えているので、お会いして説明を聞いてみました。

 

応接室に通して面談を開始すると、いきなりガサゴソ、ガサゴソと鞄の中から書籍を取り出しました。

そして、私に「弊社は、このように書籍を出している会社なので安心です」と言わんばかりの営業トークを展開してきました。

もちろん、その書籍をじっくりと拝見すると、奥付に書かれた出版社名が自費出版の会社じゃありませんか!!

しかも、自費出版の会社といっても大々的に自費出版をやっている会社ではなく、企業に対して販促物になるような書籍を専門で扱っている出版社です。

なので、出版社のサイトを見ると、一見、商業出版のようなラインナップですが、実は、全て自費出版なのです。

 

これが、もし、一般の企業だったら与信力になるのかもしれませんが、弊社はそのこと知っていたので、その“どや顔”が滑稽でたまりませんでした。

 

 

お金を出せば出版できる自費出版では、やはり与信力にはならないと思います。

最近では、悪徳病院などが自費出版でいろいろな書籍を出して、患者さんの信用を得ていた事例も紹介されました。

自己満足な内容であるならともかく、ビジネス書を自費出版で出すのは、逆効果になりかねません。

 

もし、ビジネス書を出すのであれば、自費出版を商業利用するのではなく、商業出版で発刊することをオススメします。

最終的にコスト換算したら、そんなに変わらないか、むしら安くできると思いますよ。

 

出版ブランディング戦略は効果絶大です

商業出版を実現すると、顧客の集客に大いに役立ちますが、それ以外にも投資家も集まりますし、リクルートやプロモーションにも効果的です。

自分の会社の商品やサービスなどをブランド化するこで、会社としての信頼性や親近感、ステータスの向上を図ることができます。

コストをかけて発信する広告とは異なり、信頼できる付加価値の高い情報として伝わっていくようです。

 

私が知っている限りでも、引っ越しの時に著書を見せることで保証金を免除していただいたり、著書を出したことで大手企業からのコンサルが仕事して発生したり、著書があったことで上場企業でコンサルの決済がスムーズに下りたそうです。

 

他にも、テレビ出演を果たしたり、海外進出のきっかけになったり、商工会議所などから講演の依頼があったりと、本当にいろいろなことが起こります。

しかも、加速度的にです。

 

このように、出版にはいろいろなメリットがあります。

あなたが出版することで、あなたはその業界の専門家であり、第一人者として認識されるのです。

もし、あなたが自分でビジネスをしているのであれば、早く本にして出版して、次のステージに上がりましょう。

 

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