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書籍を出版したいと思った時の注意点

本を出版したいからと言って、無闇に出版をしてしまうと痛い目に合うことがあります。

出版できるからと浮足立つこなく、慎重に先々のことまでを考えて対応するようにしてください。

 

出版の夢先案内人となる人たちは、出版させることで利益を得るため、出版した後のリスクなどを説明せずに、いかに出版させるかというところばかりに注力されるため、このようなトラブルはよく耳にします。

 

本という形になって世に出る以上、たとえそれが誰も教えてくれなかったとしても、誰かのせいだったとしても、そのすべては著者の責任になると思って考えることが重要です。

 

出版するのに重要なこと

出版デビューをするためにには、次の3つのコトが重要になります。

 

  • ネタの厳選
  • 通る企画書
  • 売り込む出版社

 

この3つがしっかりできれば、出版デビューは決して難しいものではありません。

 

ただし、いずれもひとりで考えていると、誤解してしまうことも多いですし、業界内にいないと理解できないことも多いようです。

私自身、永年、この業界におりますので、あまり意識していなかったのですが、多くの出版デビュー希望者の方と話していると、切にそう思います。

 

そういう意味では、私に限らず、業界内の人間と一度お話しすることオススメします。

商業出版デビューのためのセミナーもたくさん開催されているようです。

もちろん、私もセミナーでお話したりもしますので、そこに参加していただけるとありがたいですが…。

 

いずれにしても、そういう業界内の人間との出会いが、出版デビューへの第一歩だと認識してください。

 

著者名(ペンネーム)の注意点

これから本を書く人も、すでに本を書かれた人も、注意して欲しいこのとひとつに、『著者名(ペンネーム)』があります。

 

あまり意識していないかもしれませんが、この著者名というは意外と重要です。

出版社で企画を検討する場合、その著者がすでに著作物をお持ちの場合、その本が売れたかどうかが二冊目の企画の進行可否に大きな影響を与えます。

書店でも、その著者の過去の著作物が売れたかどうかで、その著者の新刊を平積みにするか、棚差しにするか、返本するかの判断に影響を及ぼします。

 

つまり、売れない本を書いた著者は、『売れない著者』という烙印を押され、かなり引きずることになるのです。

 

 

このことは、ときに企画内容よりも重要視されることがあります。

 

なので、すでに著作物があって、もし、その本があまり売れなかったのであれば、著者名を別の名前(ペンネーム)にして企画を提案した方が通る確率が上げると思ってください。

これは、出版社では、すでに発刊して売れなかったという実績より、何も実績がない方がこれから売れる可能性があると判断する場合が多いからです。

 

また、これから本を書かれる場合でも、著者名が売れない本を出された著者と同姓同名だった場合、著者名は変えられた方がよいかもしれません。

漢字を平仮名にしたり、当字にしたりで構わないので、全く同じというのだけは避けるようにしてください。

出版社の編集者とは直接お話しができるので、誤解を解くことはできますが、書店ではそれができないため、誤解を解くことができず、同一人物と見なされてしまい、冷遇される場合が多いからです。

 

著者名を実名と違う名前に変えることに違和感があるのであれば、「~研究会」などにして、その会の主宰者は自分である旨を奥付の著者紹介欄で記載する方法もあります。

著者名は、あくまでも表紙に記載される名前であり、その著者名がデータベースに登録されるため、売れなかったとしても、その「~研究会」の「~」の部分を変更するだけでも、著者名を変えるのと同じ効果があるのです。

そうすることで、元の名前は同じでも、複数の著者名を得ることができますので、著者名をコロコロ変えるより、実績として残すことができます。

 

逆に著者名をコロコロ変えることは、実績として蓄積していきずらく、「これらの本は、ペンネームなので名前が違いますが、実はどれも私です」と言ったところで胡散臭さが増すだけですよね。

 

いずれにしても、著者名はいろんな意味で末永く残るものですので、慎重に考えることをオススメします。

 

他に本の出版を目指すのに必要なもの

私は、基本的にはどんな人でも、人生で一冊ぐらいの本を書けると思っています。

長い人生の中で、何か人に褒められることや聞かれること、頼まれることなど一つぐらいはあるはずです。

そういうことを糸口にして、棚卸しをすれば、誰でも出版デビューできることでしょう。

 

しかし、それなのに多くの人が出版デビューができない実情があります。

誰でも出版デビューできるはずなのにです。

 

それは、なぜか?

 

実は、出版デビューを目指す上で、とても大切なコトがあります。

それは、次の2つのコトです。

 

  • 著者になりたいという意志
  • 著書を売ってやるという覚悟

 

そう、大切なコトというのは、出版デビューするための問題ではなく、実は出版デビューするための準備に着手する時点でのメンタルの問題なのです。

上記の2つのコトを持っていれば、それだけで出版デビューへの可能性は格段に高くなります。

それぐらい重要なコトなのです。

 

 

実際に、上記の2つのコトを持っていれば、何も考えなしに単に「何でもいいので本と出したい」という状態で相談しにきた人でも、出版デビューを果たしました。

他にも、人脈を辿って紹介の紹介の紹介ぐらいで弊社に訪れた人も、上記の2つのコトを持っていたので、簡単に出版デビューを果たすことができました。

これらの場合、どちらも人も共通して言えるのは、貪欲な姿勢と上記の2つのコトを持っているということです。

貪欲な姿勢は、私に辿り着くまでに必要かもしれませんが、出版デビューには必要ないので、そこは気になさらないでください。

 

出版デビューするのはとても魅力的なコトかもしれませんが、本一冊分の原稿を書くことって、あなたが思っている以上に大変です。いわゆる産みの苦しみってやつですね。

そして、本が書店に並ぶまでの目に見えない工程で、かなりの労力を要します。

本も書店に並べば勝手に売れるわけではありませんし、その本が売れなければ発刊した出版社に迷惑もかかります。

他にも、Amazonのレビューでいろいろ書かれたり、2chで誹謗中傷を投稿されたりすることもありますからね。

 

だからこそ、上記の2つのコトが重要なのです。

 

この2つのコトに自信が無いのなら、出版をしないということも選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。

逆に言えば、上記の2つのコトをしっかりとお持ちであれば、間違いなく、かなりの確率で出版デビューできるはずです。

 

出版に必要な著者になりたいという意志

出版デビューするためには、著者になりたいという意志が必要となります。

一見、当たり前のようですが、著者になるということは、本当に大変なことなのです。

その大変さを理解し、強い意志をもって取り組まなくては、大問題になりかねません。

逆に言えば、強い意志が必要なぐらい、いろいろなことがあるんです。

 

そのいくつかを紹介します。

 

まずは、企画書。

出版社は、簡単に企画書をくださいと言いますが、ボツだった場合はあっさりしたものです。

たとえその企画書を作るのに三日三晩寝ずに作ったものであろうと、売れない企画と思われたら、あっさりしたものです。

そこでかなりモチベーションを削られますし、腹立たしくも思うでしょう(実際に出版社の編集さんともめたケースもあります)。

それでも、そこを乗り越えなくては、出版デビューを果たせません。

何を言われても、何度でも挑戦する強い意志が必要なのです。

最初から出版社に好まれそうな企画書を書くことができれば、問題ありませんが…。

 

無事に企画が通ったら、今度は執筆。

執筆開始から本の発売日までは、多くの人の多くの工程を経ることになります。

つまり、原稿の遅れが、多くの方々に迷惑をかけ、へたしたら莫大な損失を出すことに発展する場合もあるのです。

我々業界内では、「親の死に目よりも締め切りが優先」というのが暗黙の了解となっておりますが、一般の方には不慣れな慣習だと思います。

それでも執筆する以上は、どんな状況であれ、数々のプレッシャーと戦いながら、締め切りを死守するという強い意志が必要なのです。

 

執筆が終了したら、いよいよ本が発売されます。

本は、発刊された時点で国立国会図書館に献本され、後世まで保管されます。

そして、読者はお金を払ってその本を買うのですから、それに見合う内容でなければ、頭にくるはずです。

これだけインターネットが普及した時代なので、読者が満足できなければ、2ちゃんねるやアマゾンのレビュー、ブログ、SNSなどで叩かれることもあるでしょう。

他にも、書籍として出てしまう以上、ブランディングにもなるかもしれませんが、少なからず世間に影響を与えることもあります。

良い影響ばかりなら良いのですが、必ずしもそうとは限りません(SEOの本で規約が変わった、いじめっ子がその本を読んでいた、など)。

また、取材なども発生し、著者として露出が増えると、もう公人と言っても過言ではないぐらいの状況になる場合もあります。

これらは、全てとは言いませんが、内容に関する著者責任が起因していると言えるでしょう。

しかも、この著者責任は、本が売られ続ける限り、継続するのです。

そういう責任が発生する以上、軽々しくブランディングやビジネスのためだけに本を出すのは控えた方が良いでしょう。

逆にそれを踏まえて、本を出したいと思えるだけの意思が必要なのだと思います。

 

 

ということで、出版デビューすることはとても魅力的ですし、華やかなイメージはありますが、その裏では目に見えないいろいろなコトがあります。

本気で出版デビューを目指すのであれば、著者になりたいという強い意志を持って挑むようにしてください。

そうすれば、きっと、本ができたとき、心の底から喜べるはずです。

 

出版に必要な著書を売ってやるという覚悟

出版社であなたの企画書が通ったということは、その本にかかる一切のコストを出版社が投資をしてくれるということと同意です。

もし、その本が売れなかったとしたら、あなたの企画を通してくれた出版社がその損失を被ることになります。

著者にとっては、この時点で本は出ているのですから、ラッキーなのかもしれませんが、出版社にしたらたまったものではありません。

せめて、自分の著書は絶対に売ってやるという覚悟を持って、最低限の道義的責任は果たすようにしましょう。

 

 

全ての出版社が同じというわけではありませんが、出版社が売れ行きを見るポイントが3つあります。

 

  • 発刊一ヶ月での売れ行き→合格ラインは30%
  • 発刊半年での売れ行き→合格ラインは50%
  • 発刊一年での売れ行き→合格ラインは65%

 

このポイントは、増刷を判断するポイントとは違います。

増刷は在庫の冊数と注文の冊数のバランスで判断し、注文数の推移で増刷部数が決まるのです。

 

さらに、本の売れ行きは他の出版社でもチェックはできますので、ここで合格ラインを達成していない著者は、2冊目を出すのは厳しくなります。

では、逆に2冊目を出しやすくするには、最初の著書をどれぐらい売れればいいのかを書きます(あくまでも目安です)。

 

  • 合格ラインをクリア→どこの出版社でも最初の著書と同じぐらいの難易度
  • 増刷(2刷)→同じ出版社であれば、話しは聞いてもらえます
  • 増刷(3刷以上)→比較的、著者の希望する本を出させてもらえます
  • 3万部以上→どこの出版社でも、話しを聞いてもらえます
  • 5万部以上→他の出版社から原稿執筆の依頼がきます
  • 10万部以上→出版以外のメディアからのオファーがあります

 

もちろん、ジャンルや出版社の規模によって前後しますが、売れ行きによって、次のステージの見え方が変わってくることは間違いありません。

 

つまり、著書を絶対に売るってやるという覚悟を持つということは、出版社への同義的な責任を果たすだけではなく、その後の自分の活動にも大きな影響を持つということなのです。

 

ただ、本はいかに内容が良かったとしても、書店に並ぶだけでは売れません。

そして、旧態依然とした出版社の営業力も過度な期待はしない方が良いでしょう。

勝間和代さんは、、「私は本については、書く努力の5倍、売る努力をするということを決めています」とおっしゃっています。

あくまでも、自分のために、自分で売ることを考えましょう。

 

せっかく出す著書なのですから、関わった全員が幸せになり、そして、次につながるようにしましょう!

 

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